これが一番分かりやすいです。保険会社を一緒に作ってみましょう。
何事も自分の頭を動かして考えるのが吸収が一番早いですからね。
この記事をさらーっと読めば保険会社が何を考えているのかがわかるようになります。
ではマンボウと一緒にゲームをはじめましょう。
ステップ1:
今手元に130億円あります。 あなたのハッタリプレゼンがうまくいき投資家からお金をあつめられたとしましょうw
このお金を元に、 ハッタリ生命保険(株) をつくるとします。
ステップ2:何を売るかきめる
おっと。忘れてませんよね? 私たちがつくるのは生命保険会社です。
商品なんてないですよ。 しいて言えば、私たちの仕事は・・・・
「あなたが何か事故にあったり、死んじゃった時、条件をみたせばお金を払いますよ」
って言いながらお客さんを集めて保険料を払ってもらう事です。
ですから、 お客さんに納得してもらうための 契約書=(「約款(やっかん)」 をまず作りましょうか。
ステップ3:約款(契約書)をつくる
そんなものの作り方マンボウも知りません。
まあ知らないのでお客さんのふりして、 ライバル会社の 約款を参考にさせてもらうためにちょっと散歩にでもでかけましょうかw
(10分後)
保険会社に到着。
ドアを開けると笑顔で迎えてくれた、ライバル会社生命のの受付担当の女性ににこう言いました。
あなた:
「(おたくの約款をパクリたいので)・・じゃなくて、ちょっと保険に入ることを考えているので約款くれませんか?
すると信じられないセリフが・・・
ライバル会社の受付担当の女性:
『申し訳ございません。約款はご契約した方にしかお渡ししてないんですよー』
あなた:
まじすか!?(え・・そうなのか知らなかった・・・)
分かりました。(変な客と思われても仕方がない) あ、用事を思い出したので帰ります。
(数時間後)
トラブルもありましたが、、運が良いことに、
ライバル会社の保険に入っていた友人に約款をかりることが出来ました。
早速コピーしてルノアールででコーヒーを飲みながらなんとか分厚い読み切りました。
(数週間後)
友人にも手伝ってもらって、約款らしきものを作って、フォトショップでパンフレットと
申し込み用紙を作って、登記もししました。オフィスも借りた。
ふう。ここまでは順調だ。
ステップ4:¥値段を決める
いやー結構疲れてきますよね。 でもこれが終わればお金がいっぱい入ってくるので
頑張って ハッタリ生命保険(株) のシステムを作り上げましょう。
ハッタリ生命が提供する生命保険商品 「ハッタリプラン」はいくらで売ればいいでしょう?
これもよくわからないので、グーグルで検索してみると、なんだか色々決まりがあるらしい。
どうやら、保険会社は万が一の時代に備えて多くの保険料を確保しておく必要があるそうだ。
そのためには「保険数理」という複雑な数学の計算が必要らしい。
まあ130億円もあるので、保険数理に詳しい専門家を雇って、
どれくらい事故が起きるのかとか、そのほかにどれくらいお金が必要なのかを調べてもらって
値段を決めることができました。
ステップ5:お客さんを集める
商品もできたし、値段も決まったので、チラシをターゲットが多く住んでいそうな地域にまいたり、ネット広告をうつことにした。
申し込みがいっぱい来るように、
友人の広告の専門家に頼んで、反応率の良いチラシやHPを作ってもらって
3000万円つかって広告をうってみたら
見込み客がなんと50人もゲットできた。
ステップ6:契約条件を決める
全員と契約したいけど、
もしもすでに病気の人がいたりしたら、多分数年後に保険金を一杯払わなければならなくなって
ハッタリ生命(株)は大損してしまうので
お客さんの健康状態をチェックする医者が必要だ。
しかもどの程度健康であれば、契約できるのかを決めた基準をつくらなければいけなさそうだ。
(数日後)
なんとかお金を払って雇った専門家と一緒に、契約できる健康条件を作ってお客さんの健康状態を調べました。
(これを専門用語で「契約査定する」と言います。)
※この契約査定の実態に関しては 【保険金詐欺師も詳しい?〜あなたが死ぬ確率〜】で詳しく書きました。
ステップ7:ITでシステム化して更に人を雇う
で、まずはその条件をクリアしたお客さん25人と契約をすることになったけれど、
クレジットカードで引き落とす人もいれば、一括でお金を払ってくれる人もいるし、銀行振り込みもいる。
結構大変だ。
たまに、クレジットカードの有効期限が切れている人もいるし、
どうやらイチイチ一人で手動でやっていたら大変だから全部手続を自動でやってもらうために、
プログラマーを雇って、ハッタリ生命(株)の自社データベースを作ることにした。
(一年後)
その結果、なんとかお客さんを1000人まで増やすことができた。
ハッタリ生命(株)のハッタリプランは結構保障が手厚い分、値段も高い。
かなりのお金をお客さんから預かることに成功した。
この保険料は運用して、毎年数%ずつ増やしていかないとハッタリ(株)は儲からないから
資産運用のプロを雇うことにした。
ステップ8:軌道にのった
あとは口コミでお客さんを連れてきてくれるし、たまにネット広告でも打てば大丈夫だな。
なんといってもハッタリ生命保険は営業マンを少なくしてネット集客に力をいれているから
別の会社と比較しても、保障内容は変わらなくても、保険料が安い。
このままハッタリ生命(株)は、 なるべく健康な条件を満たすお客さんと契約していけばガッポガッポ儲かるぞ〜ムフフ
こんな感じで あなたはハッタリ生命保険を日本有数の生命保険会社に育て上げることが出来たのでした。
※今回は、おおざっぱすぎる設定に思われたかもしれませんが、これでだいたい保険会社の考えそうなことが、少しは予測できるようになっているはずです。